英語講師・英会話教室と学習塾の運営者向けブログ

売れるコピーは徹底的にユーザー目線であること

(冬は済んだ空気で空がきれいですね!)

 

前回、教室運営・集客で大切なことは「生徒(及びスタッフ)への愛情」ですね、という話をしました。

 

今日は、広告を作る際に参考になるキャッチコピーの作り方のヒントです。

 

 

生徒・スタッフへの愛情をベースに動いていくこと、ということにもちょっと繋がるのですが、必要になってくるのは相手の立場や相手の思いをくみ取ろうとすることです。

 

以前、社内で売上No1の成績を残したという実績のある方の著書を読んだ際に、その方は先輩にこう教えられたそうです。

 

「契約を取りたかったら、遠回りかもしれないけれど、まずは先方の要求や考えを徹底的に尊重すること。自分の売上成績のことは二の次・三の次にして、とにかく相手の喜ぶことを考えてしてあげる。それが巡り巡って自分にも嬉しい結果となって現れるんだぞ」

 

 

売れるキャッチコピーも、これと同じ方式です。

 

 

 

「当塾では●●のサービス実績ナンバーワン!」

 

「●●を使うなら、当社の自信作●●をぜひ検討ください!」

 

「熱意をもって丁寧に指導がモットーの個別●●塾」

 

上記のようなキャッチコピーは、一概に「悪い」とは言いませんが、共通しているのは、

 

「サービス提供側」からの意見や提案を述べているという点です。

 

 

 

これに対して、「ユーザー(生徒)目線」からのキャッチコピーというのは、生徒のニーズに焦点を当てています。

 

「●●があると、週末の楽しみが1つ増えます!」

 

「数学40点だった。あと20点は点数をあげたい。だったら当教室へ」

 

「お子さんの志望校の選択肢を増やしてあげたい方、当塾が力になります」

 

 

即席で作ったので、イマイチ良い例になっていないかもしれませんが、とにかく「ユーザー(生徒)」の目線からのキャッチになっているかどうか、という点を重視してみてください。

 

 

以前みかけた広告で、「これはすごいなー」と思ったのがお掃除ロボット、ルンバのキャッチコピーです。

 

 

「ルンバで 家族の時間を 作ろう」

 

 

一方で、確かに売れてはいるんだけれど、広告のキャッチコピーとしてはどうなんだろうな・・・といつも感じてしまうのが、ダイソンの掃除機。

 

「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」

 

という有名なアレです。

 

 

ルンバの広告は、上記キャッチコピーの横に30代ぐらいのママの顔写真が出ていて、

 

「●●したい。××もしたい。▼▼もやってあげたい。■■もやりたい。・・・・・・・・・床掃除ぐらいルンバに任せていいわよね?」

 

と書いてあります。

 

ルンバに床掃除をしてもらうことで「家族の時間が作れますよ!!」

 

と言っているのです。

 

 

あなたに提供したいのはロボット掃除機、ということではなく「あなたの自由な時間を作るお手伝い」をしてくれるツールなんですよ、という、まさにユーザー目線のキャッチコピーです。

 

 

一方で、ダイソンが長年このキャッチコピーを使ってきたのは、世間の人に、

 

「ダイソンは他の掃除機と比べて飛び抜けて吸引力が強い」

 

というアピールをしたいのだと思いますが、主婦の私から言わせると、吸い込みが多少、悪くたって、簡単に部屋の隅々まで掃除できる操作性の良い掃除機とか、勝手に掃除をしてくれるというルンバの方がよっぽど魅力的です。(いや、個人差はあると思いますが・・・・)

 

 

ダイソンは、長年にわたって上記のキャッチコピーを続けているために、

 

ダイソン=高いけど高性能

 

という認識で、世間的に認知されています。

 

(近年では「ただひとつの・・・・」ではなく「他のどの掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります。」と言っているようです

 

 

長年同じキャッチコピーで高性能・高価格を認知させるという戦略は、もちろん成功はしているのだと思いますが、これは資金力のある大会社にしかできない戦略だとも思います。

 

「ただひとつの」という言い回しが景品表示法で違反にならないかどうか・・・というのは別問題としても、この広告は、

 

「ユーザー視線を無視した、製品のPR」

 

タイプの広告です。

 

そういう意味で、個人塾や中小企業が使う広告としてはあまりお勧めができない広告になっているのかな、と思います。

 

 

ご自身の教室を運営している方のみならず、フリーランスで指導を行っている方であっても、近年はブログ・サイトなど、文字を使ってご自身をPRすることが多いと思います。

 

そんなときは、ご自身の作ったキャッチコピーが「ユーザー(生徒)目線であるかどうか」ということをもう一度チェックしてみることをおすすめします!

 

 

Dec 19, 2019 |  1967 | 

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