英語・英会話講師になるための4ステップ
子供英会話の先生になりたい方へ

あなたが子供英会話講師を目指そうと思ったきっかけはなんですか?
英語が好きだから、子供が好きだから、自分の好きな時間に週2-3日働けるスタイルで出来そうだから、昔からのあこがれ・・・。
その人によって理由はさまざまかもしれませんが、このお仕事をしている方へのアンケートでは、実に97%の方が「この仕事が好き」と回答しています。
こんなに満足度の高い職業ってほかにはなかなか存在しないのではないでしょうか?
でも、実際に子ども英語の先生を目指そうと思ったときに、他の職業に比べて何を手掛かりにしていけばいいのかわからない、というのもこのお仕事の特色ではないかと思います。
求人欄を見ても「子供英語講師募集」という求人はごく少ない、あるいはたまにあっても「経験者限定」などが多いですよね。
それもそのはず、英語講師という職業のうち、民間の会社に雇用されているのは3割にも満たず、7割以上が「自営」または「フランチャイズ講師」など自分の英会話教室を持って働いているのです。
つまり、同じ専門職という区分かもしれませんが「美容師さん」「看護士さん」などの職業とは異なり、広く公募されているお仕事ではないということが言えるのかもしれません。
知り合いもいないし、自営教室に突然訪問して「どうやって教室開校にこぎつけたんですか?」と聞くわけにもいかない。
やりたい気持ちはあるけれど、なかなか突然「自分の教室オープン」というのも無理があると思う、と感じている方も多いのではないでしょうか?
アクティブでは、子供英会話講師としてスムーズにデビューするまでの道のりを「4ステップ」に分けて考えています。
以下に、その4つのステップについてご案内しますので、ご自身のバックグラウンドに合わせてスキップしたり、再確認したりしながら、人気の英語講師を目指して頂ければと思っています。
また、アクティブでは「時間講師(家庭教師タイプ)」を通年募集していますので、そちらにもどうぞチャレンジしてみてください!
ステップ1 自分の強み発見
強みを見つけるところから始める!
当然のことですが、英語力や海外経験だけあれば、良い英語講師になれるというわけではありません。
逆にいえば、海外経験なし・英語力もそこそこ、という方であっても生徒数がたくさんいる人気講師になり得るということです。
まずは、自分の強みを探して、他の先生よりもすぐれている部分を活かしたレッスン&クラス運営を目指しましょう。
弱い「セールスポイント」と強い「セールスポイント」
ご自身の強み・PRポイントを考える際に、気をつけてほしいのは、それが「買い手」にとって魅力的なポイントかどうか、ということです。
魅力的なセールスポイントとは、相手が由来のポイントのことです。
分かりやすく言うと、
英検に合格したい・子供(生徒)の英語力を向上させたい・先生に合うと楽しい など・・・
買い手に利益が生じるポイントです。
買い手(生徒)にとって魅力的なセールスポイントとは、これらの、生徒にとって嬉しいことが由来のポイントです。
逆に「自分が由来のポイント」は弱いセールスポイントになります。
自分が由来のポイントとは、たとえば、
英語が好き・せっかく身につけた英語力を活用したい・英語を話す機会が欲しい など・・・
自分(講師)に利益が生じるポイントのことです。
ご自身の強みを考えるときには、
セールス(相手に売る)=相手が買う=買いたいもの
という順に考えていきます。
ご自身がやりたいことを達成させるために講師業をするのではなく、買い手(生徒)が買いたいもの、をどこまで提供できるか、ということを優先して考えなければなりません!
「買いたいもの」のなかから、自分が提供出来るものってなんだろう、ということを考えていけば良いのです。
自分の目指すものを明確にしておく
次に必要なのは、自分がどんなライフスタイルを目指したいのか、どの程度の収入を得たいのかについてしっかりとビジョンを明確にすることです。
ここで、以下の質問について自分で考えて答えを出してみてください。
実際に紙に書き出してみると、具体性が増すのでお勧めです!
- 子供への英語指導に関連するスキルや資格・海外滞在経験、その他自分の特徴やアピールの出来る点を箇条書きにしてください。
- なぜ英語講師を目指すのか、将来のご自身のキャリアへの目標や夢を、出来るだけ具体的に記載してください。
- ライフスタイルの希望は決まっていますか?
・レッスン想定曜日と時間帯
・週に担当するレッスンクラスや生徒の希望数
・英語講師としての、月の売上
(スタート当初:月○円、○年後:月○円)

ステップ2 英語力を磨く!
必要な英語力の目安は?
子供英語の先生になるのに「ペラペラ」のバイリンガルである必要はありません。
ただし、「英語力はあまりないけれど子供ぐらいにならば教えられます」というのはちょっと間違っています。
たとえば「What’s this?」と聞いたあと、答えを教えるときに「It’s bird!」などとa/anの冠詞を抜かして言ってしまう先生は結構います。
「Tell me who is this.」と、語順が違ってしまう人も多いです。
もちろん、これらの言い回しでも通じることは通じますが生徒であればこれでもOKでも、指導者としては正確な言い回しを生徒に伝えておく必要がありますね!
子供はコピー(まねっこ)が大の得意です。
あなたの生徒がみんなそろって間違った言い回しをするようになってからではもう遅いのです。
英語の先生になりたい、という方からよく聞かれる質問が以下です。
「子供英語講師になるには、どれぐらいの英語力が必要ですか?」
これについては、大体の目安として、まずは日常英会話が正確に話せる程度の会話力は必要だと思います。
これは、英検1級を持っていても合格ラインに達していない場合もあるし、TOEICの点数もあまりあてにはならないのですが、大ざっぱな目安としてはTOEIC750点に届かないような方は、まずは自分の会話力を向上させる必要があるのではないかと思います。
それぐらいならば大丈夫、という方は、では、このセクションはスキップしても良いかというと、これがそうでもないのです。
TOEICの点と子供英語
「英語力には自信があります。」
と言う人のなかには、いざ、子供を目の前にすると「え?え?」と戸惑って何も発言できなくなってしまう、という人が多いです。
オールイングリッシュでデモンストレーションをしてください、と頼むと一番ヘタなデモを見せてくれるのは大抵、英語のほうが日本語よりも得意です、と胸を張る帰国子女のような方です。
相手は英語のわからない子供です。早口の流暢な英語でまくし立てられても、理解できるわけがありません。
子供はコピー(まねっこ)が大の得意です。
あなたの生徒がみんなそろって間違った言い回しをするようになってからではもう遅いのです。
ボディランゲージや、ゆっくりはっきりと発話することの重要性をもっと意識してほしいですね。
また、英語で世界情勢については堂々と意見を述べられる、という努力家で勉強熱心なタイプの先生は
「園庭でオニゴッコとお砂場あそびをしてたら○○くんがいじわるするよ」
・・・という小さな子供の会話は全く英訳が出来ません。
子供英語には、子供の世界で必要な英語ボキャブラリーがあって、子供に指導するために必要な、あるいは特有の英語言い回しがあります。
先生たるもの、一生勉強の姿勢で!
子供英語ボキャブラリーも問題ないし、TOEICの点数も高い!という人は、まずはこのステップ2については飛ばしても良いかと思います。
ただし、自身の英語力キープ及び向上のための努力は、どんなに英語力がある人であっても、英語講師として必要な努力だと思います。
多くの予算をかける必要はありませんが、少々の予算と少々の時間を自分の英語力アップのために使ってください。
努力して学ぶ姿勢は、生徒にもきっと伝わります。
デジタル社会の今日、多額のお金をかけなくても英語を学ぶツールはたくさんそろっています。
ステップ3 指導力を磨く!
指導力って勉強すれば身につくの?
日本の子供に英語を教えるために、必要なノウハウはもちろん数日で学べるものではありません。
では、数年かけて学べば身に着くのか、というとこれもやはり「ちょっと難しい」と言うしかありません。
いくら机上で勉強をしても、どうすれば子供たちの目が輝き、楽しんで英語を学ぼうとしてくれるか、ということは、やはりどうしても実際に子供に触れ合って多くの子供たちと触れ合うことによって身につけていくしかないと思うのです。
もちろん、本を読んで知識を得たり、学校に通って講義を受けることによってどのように指導をしていけば効果的に子供たちの英語学習のサポートができるのか、ということは事前に予習が出来ます。
でも、料理を上手に作れるようになるためには、どうしても実際に食物を使って実際に調理をしてみないとだめなように、子供英語の先生になるには、やはり「実践主義」でないと難しいと思います。
最低限の予習をしたら、あとは地域の児童館に出向いてボランティアをしたり、友達の子供を前に英語ゲームをさせてもらったり、とにかく子供と触れ合う機会を作ったほうが勉強になることが多いと思います。
日本人英語講師に学んでほしい知識2つ
指導力の悩みを解決するためには、もちろん場数を踏んで経験値をあげていくことが最も有効な手段なのですが、それしかない、と言われてしまうと元も子もないですよね。
そこで、日本人英語講師であるあなたに学んでほしい知識を2つ、取り上げてご紹介したいと思います。
まず一つ目は「フォニックス」の知識です。
もしもあなたが「フォニックスって何?聞いたことがない」ということであれば、今すぐインターネットで色々な英会話スクールのサイトをチェックしてみてください。
かなりの割合のスクールが「フォニックスを取り入れたレッスンをしています」というのを”売り”にしているはずです。
フォニックスは、日本人の子供が英語を学ぶ上でリーディング・ライティング、そしてなによりも発音指導をする際にとても役立つ手法だと言われています。
また、英語講師であるあなた自身の発音も、このフォニックスの知識があると格段に上達をさせることが可能になってきます。
ですから、小学生以下の英語指導をするのであれば、フォニックスを取り入れない手はないのです。
私は、ご自身なりのポリシーがあって「このやり方で指導をしたい!」と思っている方にまで「ぜったいにそれはやめてフォニックスよ!!」と勧めるつもりはありません。
英語指導についてひとつの手法にこだわりすぎるのはナンセンスだと思うからです。
むしろ、常に試行錯誤をくり返して、新しい方法にチャレンジしてみてほしいと思っています。
教育には「これだけが絶対」という方法はないのですから。
ですが、現在の子供英語でメジャーとなっているフォニックスについて、全く無知であるということは、やはり講師として怠慢ということになってしまいます。
まずはさわりだけでも学んで、それをどの程度取り入れるかというのは、あとはあなたの考え方次第だと思います。
文法は悪役ではない
さて、もう一つ取り入れてほしい指導は、「文法指導」「英検対策指導」です。
子供と楽しく英会話を教えていきたい、という方には「わー、これは苦手。
文法は嫌いなの」と子供同様に拒絶反応をおこしてしまうという人も多いかもしれません。
でも、心を鬼にして言ってしまえば、文法指導や英検対策の指導ができる、ということこそが、日本人であるあなたが英語講師としてネイティブにも勝るアドバンテージを得るということではないでしょうか?
特に、「英語で遊ぼう」ブームが少し沈静化してきた近年は、英検受験の低年齢化が進み、文法や英検指導対策に定評のある先生方は生徒数を伸ばすことができるチャンスです!
もちろん、文法ばかりでつまらないレッスンというのは生徒も先生にも魅力があるものではありません。
ですから、ここをいかに楽しくさせるか、というところが講師の腕の見せどころなのです。
また、英語というのは、語順が異なる、代名詞を多用するなど日本語とはかなり違った言語ですので、文法を学んでいくという方法は会話力を向上させる上でもあながち悪くない方法だと思います。
文法を学んだり、検定試験に合格したりすることにより、子供の英語に対するモチベーションは必ず高まります。
そこから、英語を学ぶのが好きになって会話力もあとからついてくる、ということも大いにあります。
もしも文法排除でもっぱら英単語ばかり覚えてもらっている、という「古典的子供英語レッスン」を続けている方がいましたら、ぜひ、まずは先生のほうから「文法アレルギー」を取りさってみてください。
ステップ4 先生になる!
ステップ1~3までをクリアしたら、あとはもう、先生として活躍できる基盤が整いました!
この後は、自分のライフプランにあった「英語の先生」になることを目指して進んでいってください!
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